ニューズレター発行機関変更のお知らせ
私はこれまでニューズレター発行機関として、Revueを使用してきましたが、2023年以降は、Substackを使用することにします。Revueがサービス停止を発表したからです。
その背景を説明しましょう。米国でニューズレターがブームになったのは、2020年のことです。パンデミックによる広告収入の落ち込みが引き金となって大手メディアから解雇されたジャーナリストたちが、読者に課金する独立個人メディアをSubstackで続々と立ち上げました。
2021年になると、TwitterがRevueを買収したり、Meta(旧Facebook)がBulletinという独自のニューズレター配信プラットフォームを設立したりするなど、ソーシャル・メディア大手もこのブームに追従しました。
ところが、2022年になると、欧米でパンデミックのパニックが終息したために、ネットビジネスにとって追い風となった巣ごもり需要が減退し、加えて、FRBが金融引き締めに舵を切ったことで、ネットビジネスの経営環境が悪化しました。
イーロン・マスクが、買収したTwitterの経営立て直しのため、様々な改革をしていることは皆さんご承知の通りです。Revueのサービス停止はその一環と思われます。Metaの経営悪化も深刻で、ザッカーバーグは、経営資源をメタバース事業やTikTokとの競合事業の強化に集中すべく、Bulletinの終了を決めました。
結局のところ、Substackのようなパイオニアは、ネットワーク外部性ゆえに優位性を持ち、後から参入した模倣者は、大手であってもその優位性に勝てなかったということです。日本でも、まぐまぐが成功した後、多くの企業が模倣サービスを始めましたが、生き残ったのはまぐまぐだけでした。
幸い、日本のメルマガとは異なり、米国のニューズレターでは、発行人にメール・アドレスの管理権があるので、Revue終了後も、発行者は、メール・アドレスをSubstackに移転して、そのまま発行を続けられます。
私も、2023年以降、Substackで「永井俊哉ニューズレター」の発行を続けます。固定URLの https://japanese.nagaitoshiya.com は https://janagai.substack.com/ に転送されます。なおサブドメインの"janagai"は、"japanese.nagaitoshiya"の略です。
ニューズレター登録の解除方法は、以前と同じで、メール文末の"Unsbscribe"をクリックすればよいだけです。登録してくださっている読者の皆様には、今後ともよろしくお願いいたします。